お庭やベランダにお花を植えて育てたい、けれど咲き終わったら植え替えないといけないの?毎回植え替えるのは大変そう・・・という方におすすめの植物が「多年草」です。
多年草は一度植えると毎年開花時期になると芽を出し花を咲かせてくれるので、一度植えたら毎年お花を楽しむことができます。
ここでは、初心者でも育てやすい多年草についてご紹介していきたいと思います。
これから園芸を始める方、ガーデニングで毎年お花を咲かせたい方はぜひ参考にしてみてくださいね。
多年草には宿根草と球根植物がある
多年草という言葉をご存じの方は説明はなくても大丈夫かもしれませんが、ここでは初心者の方向けに多年草について触れておきたいと思います。
多年草には、宿根草と球根植物があります。
- 宿根草・・・休眠期に入ると土から上の部分にある茎や葉は枯れてしまうが、根っこは生きた状態で休眠する植物。開花期になると再び生育し花を咲かせる。
- 球根植物・・・休眠期に入ると土から上の部分にある茎や葉は枯れてしまうが、球根は生きた状態で休眠する植物。開花期になると再び生育し花を咲かせる。
根っこで休眠するか、球根の状態で休眠するかの違いですが、多年草には宿根草・球根植物があるということをここでぜひ知っておきたいと思います。
次の項目では、初心者でも育てやすい多年草についてご紹介します。
一度植えたらほぼほったらかしでも毎年お花を咲かせてくれるので、難しい管理が必要ないのが特徴です。
これから育ててみたい方はぜひ参考にしてみてくださいね。
【初心者におすすめの多年草】宿根草:ブラキカム
おすすめの多年草の1つは宿根草の「ブラキカム」という植物です。
「育てやすい多年草は何ですか?」ともし聞かれたら、「ブラキカム」と答えたくなるほどおすすめしたい多年草の1つです。
ブラキカムは小柄な花がたくさん咲く品種。
玄関先、お庭、ベランダに、かわいらしい花々が空間を華やかにしてくれます。
ブラキカムの特徴
ブラキカムの特徴は、初心者でも育てやすいというほど管理が簡単なのに小柄な可愛い花をたくさん咲かせてくれること、開花期が長く春~秋までお花を楽しめるということです。
お花の色も豊富で、白、ピンク、紫など品種が多くいろんな品種を集めてお好みのカラーのブラキカムを育てて楽しむのもおすすめです。
見かけによらずたくましく育つブラキカム。
初心者にはぜひおすすめしたい多年草です。
普段のお手入れ
基本のお手入れは土の表面が乾いたらお水をたっぷりと与えます。
- お水を与えるだけでも生育しますが、固形肥料を置いて栄養補給をしてあげるとより良いでしょう。
- 夏ごろになるともっさりしてくるので全体を切り戻して(風通しを良くして)あげましょう。
(植物も散髪するイメージです)
ブラキカムの育て方についてはこちらの記事で詳しくご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
→多年草のブラキカム姫小菊(サンドピンク)育て方とお手入れ、剪定、増やし方、成長の様子
【初心者におすすめの多年草】球根植物:水仙(すいせん)
おすすめの多年草の中でも球根で休眠期を過ごす植物はたくさんありますが水仙もおすすめしたい多年草の1つです。
水仙は白色、黄色が多く見られますが開花期になると穏やかな佇まいで凛とした雰囲気を感じさせてくれます。
水仙の花が咲いている光景は寒い時期にもどことなくホッとするほっこりした気持ちにさせてくれます。
水仙の特徴
水仙の特徴は、冬越しの準備は特に必要なく、一度植えると毎年球根から芽を出して可愛い花をたくさん咲かせてくれること、開花期が1月~4月頃ということ。
ほとんどの花が休眠期を過ごしている冬から春の時期にきれいな花を咲かせてくれるので、1月~4月頃に咲く多年草を植えたい方におすすめです。
普段のお手入れ
基本のお手入れはお水を定期的に与えるようにします。
夏の乾きやすい時期は数日に1回水やりを行うようにし、夏以外の時期は雨に当たる場所なら自然に任せておいても良いでしょう。
- お水を与えるだけでも生育しますが、固形肥料を置いて栄養補給をしてあげるとより良いでしょう。
- 4月ごろになると花・葉が枯れて茶色くなるので開花期を終えたら茶色くなった花・茎・葉を取り除いてあげます。
その後、再び1月頃の開花期を迎えると小さな緑の芽を出し、花を咲かせるようになります。
ほとんどの植物が休眠期に入ると鉢植えや地植えのスペースがちょっと寂しくなりますが、水仙の球根を植えておくときれいな花を咲かせてくれるのでおすすめです。
初心者におすすめの多年草は他にもたくさんあります。
順次、おすすめの多年草をご紹介していきたいと思います。
初心者におすすめの多年草のポイント
ほぼほったらかしで育てやすい初心者におすすめの多年草をご紹介しましたが、初心者の方にもおすすめの多年草にはこういったポイントがあります。
お手入れが簡単で育てやすい
初心者の方、お手入れの時間が確保しづらい方にとって育てやすいかどうかは大きなポイントです。
育ててみたけど枯れてしまった、頑張ってみたけどうまくいかなかった、ということが重なると自信をなくしてお花を育てることを断念してしまうこともあります。
ここでご紹介した多年草のお花は、基本的に水やりを行うだけでも生育可能なので初心者の方でも育てやすいお花です。
難しい技術がなくても育てられる
お花を育ててみるとお花の種類によって定期的な剪定が必要だったり、害虫を防ぐために防虫剤を使ったりと管理が大変なこともあります。
剪定するにもコツやポイントが必要となると初心者では難しいので、長続きしないこともあります。
育てやすい多年草というだけでなく、剪定が簡単、咲き終わった花を取り除くだけ、というように普段のお手入れや管理が簡単ということも初心者でも育てやすいポイントになります。
冬越し(休眠期の準備・お手入れ)が簡単
お花によっては休眠期に入る前に枝・茎を短く剪定したり、冬越しの準備が必要な種類もあります。
さらに冬越しの間、霜や凍結を避けるために屋内に移動したり、肥料を与えて栄養を絶やさず与える、など休眠期にもお手入れが必要な品種もあります。
多年草は毎年お花を咲かせてくれますが、休眠期に入る前の準備(冬越しの準備)~冬越し~開花期のお手入れが大変だと開花期を迎えたときにうまくお花が咲かなかった、ということもあるでしょう。
初心者でも育てやすいポイントには冬越し~次の開花期の間のお手入れが簡単、ということも大切なポイントということになります。
まとめ
初心者でも育てやすい多年草は、普段のお手入れや管理が簡単で毎年お花を咲かせてくれるお花ということが大きなポイントです。
ここでは実際に育てている多年草のお花、おすすめのお花をご紹介しましたが毎年開花期になるときれいにお花を咲かせてくれる姿は、健気で冬の時期を頑張って過ごしたお花の強さを感じさせてくれます。
ブラキカムは春~秋、水仙は冬~春までの開花期になるのでほぼ一年を通してお花を見て楽しむことができます。
育てやすくきれいなお花を咲かせる多年草のお花たちをぜひ育ててみてくださいね。