白くてかわいいお花を咲かせるマダガスカルジャスミン。
葉は大きく緑色で、白いお花がより際立ち置いているだけでその場の雰囲気をやさしく演出してくれます。
ここでは、マダガスカルジャスミンの基本情報からお花の増やし方、葉が黄色くなってきたときの対処法などについて実際に育てている視点からご紹介したいと思います。
お花が咲かない、一度咲いてからお花が咲かなくなった、葉が黄色くなってきたなど、気になることがある方、これから育てよう!という方はぜひ参考にしてみてくださいね。
マダガスカルジャスミンの花期
マダガスカルジャスミンの花期は6月~11月頃と長く楽しめるところも魅力の1つです。
生育期には固形肥料(緩効性肥料)を定期的に与えることもポイント。
成長を促しお花をたくさん咲かせてくれます。
マダガスカルジャスミンを育てる環境
マダガスカルジャスミンを育てる環境で抑えておきたいポイントは、
- 直射日光の当たらない半日陰に置く。
- できれば屋外で育てること。
がポイントです。
半日陰なら、と屋内で育てても良い感じがしますが、屋内で育てるより屋外の方が元気に成育してくれる傾向があります。
ベランダや玄関、その他直射日光の当たりにくい木陰など、風通しがよい半日陰で育ててみましょう。
マダガスカルジャスミンのお花の増やし方
マダガスカルジャスミンを育てていると、一度お花が咲いてからまったくお花が咲かない、という状態に悩む方も多いと思います。
自身も初めてマダガスカルジャスミンを育てて、買ってきてすぐはお花がたくさんついていたのですが、お花が咲き終わるとぱったりとお花が咲かない・・・という状況になってしまいました。
お花を増やす方法にはこのようなポイントがあります。
- 乾燥を避け暑い時期はこまめに水やりをする。
- 固形肥料(緩効性肥料)を与える。
- ツルが伸びてきたら剪定せずに伸ばし、お花が咲き終わったら剪定する。(新しいツルにお花を咲かせる)
実際に育ててつぼみが出てお花がつくようになったときのポイントになります。
ツルが伸びてきたときのお手入れ方法には2パターンあるようなので、次の項目で詳しく見てみたいと思います。
ツルが伸びてきたら誘引する?剪定する?
ツルが伸びてきたときの対処法については2パターンある、ということを先ほどの項目でご紹介しましたが、「剪定する」という方もいれば「伸ばして誘引する」という方もいらっしゃるので、どちらが良いのか迷ってしまうと思います。
実際に自身もどちらがよいのか迷いましたが、「剪定する」「伸ばして誘引する」の両方を試した結果、どちらの方法でも新しいお花がついたので間違いではないようです。
どちらが良いかはどう育てたいか、個人の育て方の好みにもよりますので、下記を参考にどちらにしてみるか?検討してみると良いと思います。
【1】ツルを剪定する
- ツルを伸びた部分から5ミリ程度のポイントで剪定する。
- 固形肥料(緩効性肥料)を与えて2~3週間ほど様子を見る。
- 既存のツルにつぼみが出てお花が咲く。
- しばらく様子をみてつぼみがつかない場合は、【2】のツルを伸ばして育てる方法を試してみる。
マダガスカルジャスミンの「1度お花が咲いたツルにお花は咲かない」という性質を考えると、元のツルにつぼみがつくことはないのでは?と思う方も多いかもしれません。
実際には、緩効性肥料を与え、水やりを続けていると既存のツルにつぼみが出てきました。
ですが、数はそこまで多くないようなので、マダガスカルジャスミンのお花をたくさん咲かせたい!ということであれば、次の【2】のツルを伸ばす方法がおすすめです。
【2】ツルを伸ばす
- ツルが伸びてきたらそのまま成長させる。
- 新しいツルにお花が咲いて咲き終わったら剪定。
- 次のツルを成長させて1、2を繰り返す。
どちらの方法でもお花を咲かせてくれたので、剪定した方が良い、伸ばした方が良い、ということはないようですが、マダガスカルジャスミンの「新しいツルにお花を咲かせる」という性質を考えると【2】の方法がおすすめかと思います。
基本的に一度お花が咲いたツルにお花はつかない
マダガスカルジャスミンの基本として、一度お花が咲いたツルにはお花が咲かないということがあります。
そのため、お花が咲いたら剪定するという方が多いようです。
しかし、お花が咲いたツルから新しくツルが伸びた場合、新しいツルにはお花が咲くので、
- お花を咲かせたツルをそのまま伸ばして新しくツルを伸ばす。(ツルを増やしていく方法)
- お花を咲かせたツルを剪定して新しく新芽を出させる。(ツルを増やさない方法)
のどちらかの方法でお手入れをすることになります。
どちらの方法もマダガスカルジャスミンを育てる方法としてはマダガスカルジャスミンの性質に合っているので、どちらが良い、ということはないと思います。
ツルをどんどん増やして大きくしたいか?コンパクトにまとめたいか?でどちらにするかを決めていくと良いでしょう。
葉が黄色くなってきたときの対処法
マダガスカルジャスミンの葉が黄色くなってきた、葉が落ちてきた、という状態になることがありますが、この場合、育てる環境に要因がある可能性があります。
先ほどの「環境」の項目でもお話ししましたが、マダガスカルジャスミンを育てる環境では直射日光は避けて半日陰で育てることがポイントです。
実際に、自身の家族にマダガスカルジャスミンをプレゼントしたところ、日光浴をさせようと直射日光に当てて数日後、根元の葉が黄色くなって元気がなくなってしまった・・・ということもありました。
お花には日光も栄養の1つ、というところもありますが、強い直射日光を浴びると弱ってしまうこともあります。注意して様子を見てあげたいですね。
3月頃に短く剪定して新芽を育てる
マダガスカルジャスミンは冬越しを終えた3月下旬~4月上旬ごろになったら、背丈を全体の2分の1~3分の1程度に剪定して新しく新芽を育てていきます。
ツルが伸びてくるので誘引してコンパクトにまとめたり、広い範囲に伸ばして楽しむのもいいですね。
剪定せずに越冬する方法もある
マダガスカルジャスミンは花が咲き終わった後も剪定せずそのまま冬越しをして暖かくなる春ごろにつぼみを出すこともあります。
実際に実家にプレゼントしたマダガスカルジャスミンは、花が咲いた後も剪定せずに水やりを行って冬越しをし、暖かくなってくる頃に液肥(アンプル)を挿しておいたところ、つぼみが出てきれいな花を咲かせていました。
先ほど、剪定する方法と剪定しない方法をご紹介しましたが、剪定すると失敗しそうで心配・・・という方は剪定せずに冬越しをする方法も1つの方法です。
まとめ
マダガスカルジャスミンは緩効性肥料を与え、新しいツルにお花を咲かせることで長くお花を楽しむことができます。
新しいツルでなくてもつぼみをつけることもあるので、しっかり栄養を補給して水分を保持して水切れを避けることがポイントになります。
また、玄関先やベランダ、木陰など直射日光の当たらない風通しの良い場所が生育に適しているので、置き場所に迷っている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
可愛くてやさしい雰囲気のマダガスカルジャスミンを毎年元気に咲かせるためにこれからもじっくり観察していきたいと思います。